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ブロックチェーンが世界を変える

経済を学ぶにあたっては、まず、通貨発行権について知っておく必要があります。 たとえば、アメリカ政府に通貨発行権はありません。 そして、アメリカの大統領で通貨発行権に手を出した人はすべて暗殺されました。   実は政府紙幣の発行を巡って暗殺された米国大統領は第35代のケネディの他に3人居られるのです。 最初は、16代大統領のリンカーンであり、二人目は20代のガーフィールド、三人目が29代のハーディングです。 この四人も通貨発行の権利を連銀から政府に取り戻そうとした人達なのです。   世界の経済は通貨発行権を持っている人に左右されてきました。これが、中央集権の仕組みの根幹です。   世界は一日一日進歩しています。5年前に買ったパソコンが使えなくなります。より性能のいいパソコンが出るからです。同じように、たとえば何か物を作るときに、5年前に1日10個しか作れなかったものが1日100個作れるようになります。 そうなると同じコストで10倍物が作れますから、本来なら値段が10分の1になるはずです。そうなると、デフレで物が売れなくなり、経済が回らなくなります。 そうならないのは、各国政府が通貨発行権のある団体を通して、お金をどんどん刷っているからです。 近年は技術発展が速いので、デフレを止めるためにお金を刷るスピードも上がって、お金を市場に回すためにマイナス金利を導入することで銀行から民間企業への融資が活発になり、株や不動産価格が上昇しました。 一番儲かったのは言うまでもなく通貨発行権を持った人たちです。彼らは通貨を発行するたびに利息を得ることができます。 そのような中央集権型の経済を覆す技術が近年現れました。ビットコインなどの暗号通貨に代表されるブロックチェーン技術です。簡単に言うと、不正をすべての人で監視するための技術で、おおくの暗号通貨には通貨発行枚数が決まっていて、中央銀行やFRBや日銀のように通貨をどんどん発行することができません。 暗号通貨は誰でも自由に発行することができるため、現在は種々雑多な暗号通貨がありますが、その中で圧倒的な技術を確立して信頼をえた暗号通貨ができたら、中央集権型の経済から脱却する可能性があります。 そうなると、たとえば不動産価格が円やドルに対しては上昇するけども、暗号通貨に対しては値段が変わらないということになり、賢い人たちはお金を暗号通貨に変えていくようになります。 もしかしたら円やドルを使わない時代が来るかもしれません。そうなると根本的な経済の仕組みが変わります。ブロックチェーン技術が他の業種にも入ると、仲介業者というのが必要なくなる時代が来ます。 個人の信用情報をブロックチェーン上で管理する時代が来るかもしれません。実際中国では個人情報をブロックチェーン上で管理しています。各金融機関はブロックチェーン上に誰にどれだけお金を貸したかという情報を流します。ある個人がどこかでお金を借りるときに、その人がどこでどれだけお金を借りていてちゃんと返しているかどうかという情報を貸主にみせれるようになります。そのデータは改ざんすることができません。そのため審査業務は一瞬で終わります。 なので、まず、銀行の審査専門の部署がいらなくなります。 また、銀行をふくめた金融業は金貸し業です。たとえば技術はあるけどもお金がなくて規模を大きくできない会社があれば、一般人から預かった貯金に少し利子を上乗せして企業に貸し出して差益を得ています。 今後ブロックチェーン技術でだれがどういう信頼があるのかということが分かれば、個人が個人の信用情報を見てお金を貸し借りをするようになります いまでもクラウドファウンディングのサイトがありますが、信用面で不備があります。それがブロックチェーンの技術によって信用面が透明なものになったら、わざわざ銀行に手数料を払う必要がなくなります。 ブロックチェーン技術は金融経済の仕組みを根本から覆す可能性をもっているので経済を学ぶのであればブロックチェーン技術を完全に理解し、もし興味があれば、その技術を形にするためのプログラミングも勉強することをお勧めしますよ。